【実務翻訳者になるには】トライアルってなに?攻略法も公開!

実務翻訳

こんにちは、実務翻訳者のトムです!

今回は、「トライアルってなに?」について解説していきたいと思います。

トピック一覧

  • トライアルとは
  • トライアルを受ける方法
  • トライアルのポイント

それでは見ていきましょう!

トライアルとは

実務翻訳者を目指していると「トライアル」というワードをよく耳にすると思います。

トライアルとは、ズバリ翻訳会社のテストのようなものです。

実務翻訳者として翻訳会社の登録翻訳者になるには、その翻訳会社のトライアルを受け合格する必要があります。

トライアルを受ける方法

トライアルを受けるには、登録翻訳者になりたい翻訳会社を探して応募する必要があります。

具体的には次のような流れになります。

  1. 登録したい翻訳会社を探す
  2. 募集要項を確認し、履歴書を送付する
  3. トライアルを受け取り、期日までに返送する
  4. トライアルの合否連絡がくる

1つずつ見ていきましょう。

1. 登録したい翻訳会社を探す

まずは登録翻訳者となりたい翻訳会社を探します。

本や雑誌などにも掲載されていますが、Web上で翻訳会社を探すのが最もお勧めです。

こちらの日本翻訳連盟のHPから国内の翻訳会社リストを確認できます。

海外の翻訳会社は、LinkedInで検索できます。

Web上では取り扱っている分野くらいしかわからないので、自分の気になった翻訳会社から応募していけば問題ありません。

2. 募集要項を確認し、履歴書を送付する

募集要項が設定されている場合(TOEICの点数、経験年数など)、それを満たしていないと書類で落とされてしまう可能性があります。

自分が募集要項を満たしていることを確認してから履歴書を送付します。

もちろん、海外の会社には英語版の履歴書を送付します。

3. トライアルを受け取り、期日までに返送する

履歴書を送付し、問題がなければ、翻訳会社からトライアルの課題が送付されてきます。

課題は翻訳会社ごとに異なりますが、1000ワードの文章が1つ、400ワードの文章が2つなど、それほどボリュームは大きくありません。

締切も翻訳会社に応じて、1週間~1カ月ほど幅があります。

4. トライアルの合否連絡がくる

トライアルの提出後、1~2カ月後くらいに合否連絡を受け取ります。

トライアルに関しては、フィードバックや評価などはありません。

5. 契約を結ぶ

合格した場合はそのまま機密保持契約や委託契約などの契約を締結します。

また、それぞれの会社で独自のスケジュール管理システムや決済システム、翻訳支援ツールなどを導入している場合は、そのような独自システムの説明書を確認し、シミュレーションなどを実施することもあります。

合否連絡から実際の案件受注までにも1カ月ほどかかる場合が多いです。

トライアルのポイント

トライアルに挑戦する際は、適切に訳すことに加えて、次のことに特に注意しましょう。

  • その業界に合った訳にする
  • 翻訳会社の指示を徹底する
  • 誤字脱字を徹底排除する

その業界に合った訳にする

英語をただ日本語に変換するだけではなく、その業界で一般的に使用されている単語を選択し、一般的に使用されている形式で訳すことが重要です。

ひとつの英単語をとっても、文脈や分野によって訳語が異なることは多くあります。

同分野のWebサイトや論文などを確認し、適切な訳を選択しましょう。

また、特許分野など、特定の形式にして訳出す必要がある文書は事前に特化した勉強が必要になります。

このような調査力や事前準備が評価されます。

翻訳会社の指示を徹底する

これはトライアル評価において最低限の事項と言えます。

クライアントから翻訳会社経由で仕事を受ける以上、クライアントや翻訳会社からの指示は必ず反映させる必要があります。

数字の大文字・小文字や括弧の半角・全角、ファイルを圧縮して提出など形式的なものから、「英文になるべく沿った文にする/自然な日本語を優先する」など翻訳の方向性に関するものまで、会社によってさまざまな指示があります。

誤字脱字を徹底排除する

誤字脱字は完成した文書の品質に直接影響し、かつ未然に防げるものなので、日を変えて何度も確認し、徹底的に無くしましょう。

同じ単語に対して文書内で複数の訳語が使用されている表記ゆれについても確認します(例:”We recommend that~” という文を「~をお勧めします」「~をおすすめします」「~を推奨します」の3とおりで訳している)。

最後に

今回は翻訳会社のトライアルについて解説しました。

ひとえにトライアルと言っても翻訳会社によって何を重視しているかは異なります。

もし落ちてしまった場合でも、今現在その会社が求めている訳ではなかっただけですので、落ち込まずさまざまな会社に挑戦してみましょう。

また、落ちてしまった場合も数か月後に再度挑戦できる会社がほとんどですので、自分の実力と相談しながら再挑戦してみるのもいいと思います。

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